ラクロス -91ページ目

全日

女子Wistaria、男子はValentiaで、やはり男女とも今年はクラブチームの勝利でした。

すごい先輩

現役だった頃、自分達の代でチームを作ったので先輩はいませんでした。
でも、どうにも「締まり」が無かったのも事実。そんな時、大学の体育(1年生と2年生は何か一つ選択するのが必須)で弓道を選んだのですが、そこで一緒になったものすごく格好良い上級生がいたのです。しかも運動神経抜群!!懸命に「お近づきになろう!!」と頑張りました(笑)。帰国子女で、バスケ・アメフト経験者。ラクロスの事も知っていて、、、これはビンゴ!!とばかりに必死で勧誘して、わがチームの初代キャプテンに就任して頂きました。その方にとっても、結果として良かったのではないかなーーなんて今でも思っています。もう17年も母校ラクロスの面倒を看て頂いているのです。違いますかね?三○市総監督さん???

パスキャがどうしてもうまくならない?

そんな声を良く聞きます。チームレベルによってその内容(深刻度合い)は多少違うのでしょうけれど、一度初心者のある時期に教わると、なかなか次にちゃんと教わる機会って巡ってこないものです。

ただ、パスが繋がらなければどんなスポーツでも戦術や戦略の立てようがないですよね。あるチームから相談を受けたとき、こんな返事をしました。

僕が感じた皆さんの「パスへのこだわり」は、ミスしようが何だろうが、とにかくパスで繋げる事を諦めない姿勢が感じられたって意味です。間違ってないと思います。例えそれが「体力が無いから」とか「キープ力が無いから」という消極的な理由からの選択だとしても、立派な戦術ですよ。ラクロスはパスで繋ぐスポーツだから地上最速なのです。

但し、試合の流れの中では疲労もあったりリズムが狂ったりしてパス側・キャッチ側のテンポと準備が噛み合わない場合が必ずと言って良いほどあります。そんな時は、迷わずランに切り替えるべきでしょうけどね。

別の視点から。「何故パスを出すのか?」を考えてみましょう。こんな事を考えた事もなかったでしょ?僕の考えを読む前に、一分だけ考えてみて下さい。
では僕の考え。

①前にパスを出すのは、その方が走るより早く・確実にボールを前に運べるから。
②横にパスを出すのは、その方が走るより早く・確実にサイドチェンジが出来るから。
③後ろにパスを出すのは、その方が走るより早く・確実にDFのプレスから逃れられるから。
④パスを出すのは、相手がフリーで、しかも自分よりも良い位置にいるから。

それだけです。逆に言うと、「走るより早く、キャッチする側も準備が出来ていて確実」な状況でなければ、絶対にパスを出してはいけません。初級チームではパスを出す事自体が目的化してしまっているケースが散見されます。

パスは何故出すのか?を考えて理解する事が、状況判断力の向上には早道だと思います。一方「そういう状況になるまでキープし続けられない」というプレイヤーがいると思います。

話を変えてパスキャの精度上げについて。大幅に精度を上げたければ、超基本にたち帰った「静止しての野球投げ」ですよ。はじめてキャッチボールをした時と同じです。初級・中級のチームではキャッチする側も、なるべく的を大きくしてあげる為に、クロスを高々と上げたり、サイドに大きく伸ばしてフォローパスを求めてはいけません。キャッチの構えは、あくまでも自分の視界に自分のクロスネットが入っていなければなりません。まぁ、これはご参考までね。

実際の試合では、確かに基本的なパスの動作は頭では理解していても、DFに
プレスを掛けられて、「基本的なパススローの体制を取る余裕が無い」というケースがあると思います。静止するなんてとんでもない!とかね。
そこで僕の戦術は、クリア時~中盤攻め、及び速攻では「ユニット」を作る事。基本は2人組のペアです。この2人はいつも一緒に行動する。
セーフティしかり、ピックしかり、ギブゴーしかり、ターンオーバー時のWDFしかりね。

要は、絶対に味方ボールマンを孤独にさせない様にする事です。プレスを排除して、楽な姿勢と精神状態でパスを出せるようにする。
中級チームまでは、予めペアを決めておくべきでしょう。セーフティの場合、パスの逃げ道としての役割も重要ですが、一番の役割ポイントは「指示出し」です。

パスキャ時の名前呼び合いはやってますよね?
でも、プレス掛けられてると名前呼ばれても、相手がどこにいるのか判らない。だから、セーフティが後ろからパスを出すべき方向を教えてあげる。もしくは自分に返す指示をするか、「マン!」と叫んでピックに入るか。すごく重要なそしてボールマンには精神的な助けにもなる役割です。
キーワード:「振り返るといつもそこに君がいる」(^^)☆。。役割を説明してあげると、チームにも受け入れられ易くなると思いますよ。

ゴール前、遅攻時の陣形に関してはチームそれぞれなので、自由に決めると良いと思います。もしセットプレイ陣形そのものが無ければ、リーグ後にでも話し合って決めると良いでしょう。あった方が絶対に良いです。

最後に、キープについて。
今、皆さんが習得しているクレイドリングは間違いです。
グリップエンド側(普通は左手)の手首をスナップさせてはいけません。
その理由は、今皆さんが使用しているクロスの殆どが「オフセット」ヘッドだからです。
従来のウッドや初心者用のブラインカップなどは、ネットが浅く、サイドウォールが高いものでした。ネットが浅い事で、ボールには一定方向の遠心力を掛けなければ(ボールを揺らさない)キープが出来ない為、利き手に合わせてエンドもスナップをさせ、「半筒もしくはドア開閉」状のクレイドルでした。でも現在のオフセットクロスは、サイドウォールが低い代わりにネットを緩く出来ます。この形状の場合、ボールには「左右の遠心力」を掛ける事で、飛躍的にキープ力が増大します。
つまり、エンド側の手首は一切動かさず、位置も腰脇に固定し、指でクロスの支点となる「穴」を作ります。握ってはいけません。ヘッド側の手で、クレイドルの軌跡がエンドを頂点とした「逆円錐」になるように動かします。
これが、最近のクロスの著しい性能向上に伴った、効果的なクレイドルだと思います。

現在日本で販売されているクロスは、ブラインカップ以外は全てオフセットクロスです。日本では、道具だけ最新になっちゃって、誰も使い方を教えてないって状況になってますねーーー。

今日は全日決勝!!

今年は東京に行けずに残念、、。あー行きたかったなぁ江戸陸。昨年同様、女子はクラブチーム同士の決勝となりました。でも大学生とのゲームスコアを見ると、去年よりは差が縮小している気がします。来年あたり期待してますよ!学生諸君(^^)!!

自己ベストの更新

ラクロスプレイヤー(ラクロッサー)だって、アスリートです。
アスリートと聞くと、陸上選手を想起しがちですが、やはりアスリートです。
陸上選手や競泳選手の言葉で「自己ベストを出したい」というコメントを良く聞きます。自己に克つ事が、記録に繋がるのだというのが常識になっています。

ラクロスだってそうです。普段の練習でも、試合でも、最大の敵・ライバルは自分自身の限界でしょう。自分のベストの状態までもっていく事も大変です。
しかし更にそれを超えて、「自己ベストを更新」することを心掛けること。

周囲のチームメイトに自分が遅れていたって、気にすることなく克己する事に集中すべきです。ライバルチームに差を開けられていると思っても、焦る事無く自己ベストの更新を一歩一歩すべきです。

焦らず、でも自分に厳しく、黙々と自己の限界レベルを上げていく、そんなストイックなチームと選手が、僕は好きです。

もちろん、相手チームの選手だって「自己更新」を続けているのですから、相対的レベルで劣れば勝利は掴めませんけれどね。